NHK福岡放送局と宮崎放送局に所属する20代男性職員2人が、福岡市内で陶酔や興奮作用のある「脱法ハーブ」を吸引して、病院に救急搬送されていたことが13日、分かった。福岡県警は入手先など吸引の経緯を調べている。NHKはこの日、2人を停職1カ月の懲戒処分にすると発表。発令は20日の予定。

 県警とNHK福岡放送局によると、2人は3日未明、福岡市中央区の福岡放送局職員の自宅で飲酒後、購入した脱法ハーブを吸引。意識障害になり自ら119番して市内の病院に搬送された。翌4日には、体調が回復し退院。宮崎放送局の職員は福岡に出張中だった。

 同件は3日に外部からの情報提供で発覚した。福岡放送局の調査に、2人は飲酒した上での行為だったことを認め「単なる好奇心で、初めて吸った」と話しているという。

 現在、2人は有給休暇を取得し出勤していない。NHK福岡放送局の掛川隆朗広報・事業部長は「脱法ハーブが社会問題化する中、不適切な行為で誠に遺憾」とした。一方で、2人の名前や所属部署に関しては「法に触れる行為ではないため、個人情報は明かせない」と話した。