ファンキーモンキーベイビーズが、大ヒットしたダイエットDVD「ビリーズブートキャンプ」のビリー隊長ことエアロビインストラクター、ビリー・ブランクス氏(56)と異色のタッグを組む。ファンモンの19枚目のシングル「LIFE

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 PARTY」(来月29日発売)のジャケットとPVに、ビリー氏が起用されたことが30日、分かった。2007年(平19)、日本中に強烈なインパクトを残した実績を買われ、ビリー氏に白羽の矢が立った。

 シングルのジャケット写真とPVに著名人を起用してきたファンモンが、19枚目で意表を突く人選をした。07年にムーブメントを起こしたビリー氏だ。

 発案者はモン吉(33)だ。新曲「LIFE

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 PARTY」のコンセプトは「ライブで盛り上がることができるような、楽しく歌って踊れる曲」で、ビリー氏のファンを公言してきたモン吉が「ダンスといえば、ビリー隊長でしょう」と提案。メンバーやスタッフが「面白いね!」と賛同した。

 PVは「ビリーズブートキャンプ」のパロディー版とも言える内容だが、ファンモンらしくユーモアあふれる内容に仕上げた。楽曲に合わせて、ビリー氏が「-ブートキャンプ」さがなら、女性ダンサーとともに激しく踊っている。振り付けはファンモン側のスタッフから説明を受けて、習得した。「ブートキャンプ」では「脂肪を燃やせ!

 オレについて来い!」などと、ビリー氏の“入隊者”への呼び掛けも話題を呼んだ。今回、ビリー氏の直接の呼び掛けはないが、時折、字幕で「一緒に踊るんだ!」などとセリフが映し出される。

 DJケミカル(30)がビリー氏や女性ダンサーとともに、体いっぱい踊る場面も盛り込まれた。撮影序盤にケミカルの足がつってしまうハプニングが発生。ビリー氏が即座にマッサージを施し、湿布を貼るなど応急処置をした。ケミカルは「何とジェントルマンな!」と感激したという。

 ファンキー加藤(33)は「シングルでは一番運動量が多い曲。日本のみんなも世界のみんなも踊れるようなパーティーチューンに仕上がりました」とアピール。ビリー氏も「『LIFE-』は世界一グレートな曲。心に残るいい歌だし、愛され感があるね」と、この曲を気に入った様子だ。

 ファンモンは9月8、9に横浜スタジアム、同月29日に京セラドーム大阪と、東西で球場ライブを開催する。大空の下でファンと盛り上がる準備は整った。

 ◆ビリーズブートキャンプ

 「ブート・キャンプ」はビリー氏が米陸軍専属トレーナー時代のプログラムを基に、短期集中型エクササイズ。米国で大ヒット後、日本でも深夜の通販番組で注目され、07年に大ブレーク。日本国内では150万セット以上、全世界累計1000万セット以上を売り上げた。同氏は生徒と汗を流しながら、軍隊さながらに「ここをどこだと思っているんだ」と叱責(しっせき)したかと思えば、落ちこぼれそうになると「自分のペースでいけばいいんだ」などと、優しく呼びかける。マッチョだが親しみやすいキャラクターで、人気に火がついた。