元ファイターズガールの滝谷美夢(25)が、舞台デビューを果たす。札幌・道新ホールで6月21日から3日間5公演行われるOOPARTS特別公演「天国への階段 北海道re-mix」への出演が決定。全力で稽古中の滝谷に、初ステージへの思い、現在の取り組みを聞いた。【取材・構成 中島洋尚】

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滝谷が演じるのは、孤独死の現場を清掃し、遺品を捜す特殊清掃員。ファイターズガールとして、笑顔でスタジアムのファンを魅了してきた姿からは想像できない表情に出会える3日間5公演になりそうだ。

滝谷 お芝居をしている姿を見ていただくのは初めてですし、「こういう表情をするんだ」「こういうしゃべり方をするんだ」という、今までの私じゃない部分を見てもらえるのが楽しみです。「これが滝谷さんですか?」って言われるぐらいの演技ができるようになりたいです。

大泉洋らの所属する「クリエイティブオフィスキュー」入りに際しては自ら履歴書を送り、面接で「お芝居にも挑戦したい」と希望した。念願がかなって2月末には今回の初舞台出演が決定。7年前の「天国への階段」の初演時のDVDを繰り返し見ながら、ステージに立つ自分を想像してきた。4月中旬には台本が渡され、本格的な稽古が始まった。

滝谷 (台本は)持ち歩いて、時間があればおぼえるようにしています。今頭に入っているのは4割ぐらい。「殻を破ってみて」と言われています。自分では精いっぱいやっているつもりでも、そこはまだ足りない部分だと思うので、どんどん自分の限界を超えて超えて、よくなれたらいいなと思います。

作品は「水曜どうでしょう」の鈴井貴之が作・演出。出演は、チームナックスの森崎博之、オクラホマの河野真也、ボーイズユニットNORD(ノール)の3人に、小橋亜樹、北川久仁子と、滝谷も含めた全員がオフィスキュー所属の実力派タレントだ。

滝谷 まず一緒にお仕事できることがうれしいですが、稽古の中でも刺激が多くて「皆さんすごいな」と思ってばかりです。今はそこに「なんとか必死についていけるように頑張ろう」という時期。稽古でもバーンと力を爆発させることができるような方ばかりですので「自分もそうなれたらいいな」と思います。

◆鈴井貴之プロジェクトOOPARTS特別公演「天国への階段 北海道re-mix」 会場は札幌・道新ホール(中央区大通西3)。6月21日午後7時開演、22、23日は、正午と午後6時開演の2回公演。チケットの一般発売は5月6日午前10時から。22、23日の正午の公演はトークショー付きで、1枚9500円。通常公演は7500円(ともに税込み)。詳細はOOPARTSホームページhttps://ooparts-hokkaido.netで。