今年デビュー35周年を迎えたフォークシンガー松山千春(56)が4日、北海道・音更町のとかちエコロジーパークで、故郷・十勝では34年ぶりとなる野外コンサート「デビュー35周年記念松山千春

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 十勝」を行った。約1万人の観客が集まり、千春は「35年間歌い続けてきた集大成として、自分を育ててくれた十勝の空の下で歌いたかった」と話した。

 真夏なのに気温15度。「松山千春を生み育てた十勝の空気を、1人でも多くの人に体感してもらいたいと思った」。デビュー曲「旅立ち」や「恋」「季節の中で」「大空と大地の中で」など、1月に発売された35周年記念CDボックス「松山千春の世界」の中から21曲を歌いきった。「年齢的にも、オレにとって最後の野外コンサートになると思う。35年のすべてを出しきって、新たなスタートを切りたい」と意欲をみせた。

 親交があるTUBEの前田亘輝や北海道出身の安倍なつみ、舞台「旅立ち~足寄より~」で千春役を演じた三浦祐太朗らがステージに登場し、盛り上がった。

 一方、千春は次期衆院選に、同郷の先輩、鈴木宗男氏が代表を務める新党大地・真民主から出馬する可能性が報じられている。この日も会場には鈴木氏が来ていた。千春が「何もバッジをつけた人間だけが政治をやるんじゃない。ただ故郷、北海道、日本が危うい状況だったら戦いに出るかもしれない」と語ると、会場からはブーイングがわき上がった。

 ただ、千春は「今は、歌は続けていくし、やめることはない。歌い続けていくし、コンサートもずっとやっていく」などと、出馬説をやんわりと否定した。今秋には全国ツアーを予定している。