S状結腸腫瘍で入院し、手術を受けた女優市原悦子(76)がショーライブ「二人だけの舞踏会」(9月1日~10月20日、東京・北千住シアター1010ほか全国巡演)で本格復帰する。

 市原は50歳をすぎてから腸の検査を1度も受けたことがなく、周囲の勧めで検査したところ、S状結腸腫瘍と診断された。1月下旬に入院して手術を受け、2月中旬に退院。出演予定だった山田洋次監督の映画「東京家族」は降板した。「ポリープは大きかったけれど、内視鏡手術でとれました。ただ、血小板が少なかったので、定期的に通院しながら、血小板を増やす薬を飲んでいます」。

 4月下旬にラジオ番組で仕事復帰したが、「二人-」は女優活動再開の第1弾となる。ゴダイゴのリーダー、ミッキー吉野(60)との2人舞台で、古本屋に入り浸る陽気なフーテンの女の役。歌、朗読、トークのショーライブで「7曲歌うし、踊りもあるの。子供たちの詩も朗読しますが、平和や子供の幸せを願う気持ちを込めてやりたい」。

 1カ月半の長丁場のため、歩いたり、マッサージしたりと体力強化に努めているという。「元気になったけど、年をとったなりの体ですから。無理せず、ゆっくりと作っていきたい。遊んでいるような自由な舞台で志高く、お客さんの心に通じてくれれば。ライブは私を元気にしてくれるし、これまでの総まとめの舞台にしたい」と意欲的。11月には主演する2時間ドラマの収録も予定している。