舞台から転落して右側頭部と右半身の打撲で入院中の市川染五郎(39)が10月の東京・新橋演舞場公演、11月の国立劇場公演を休演することが3日、発表された。またこの日、染五郎は集中治療室(ICU)から一般病棟に移った。8月27日に救急搬送後、検査を重ね、経過観察を行った。脳挫傷、脊髄(せきずい)損傷もなく、骨折した右手首の手術も30日に終えた。9月の新橋演舞場公演を休み、治療に専念しているが、医師と相談の結果、全治までしばらくの期間が必要と判断した。全治までリハビリを含め3カ月はかかるという。

 10月演舞場「国性爺合戦(こくせんやかっせん)」の甘輝は中村梅玉、「勧進帳」の義経は坂田藤十郎、「御所五郎蔵」の五郎蔵は梅玉に配役変更。11月国立劇場「浮世柄比翼稲妻」の権八役の新配役は近く決まる。9月26日の舞踊藤間会、10月28日の舞台「渋谷金王丸伝説」も休演する。今年末から来年にかけて収録開始予定のNHK大河ドラマ「八重の桜」で復帰の可能性が高そうだ。