歌手小金沢昇司(54)が14日、京都・晴明神社で25周年記念の第2弾新曲「願(ねがい)・一条戻り橋」のヒット祈願と歌の奉納を行った。晴明神社は陰陽師(おんみょうじ)安倍晴明を祭ったパワースポット。境内には新曲の舞台で、近くの堀川にかかる一条戻橋が復刻されている。ミニチュアだが、旧一条戻橋の親柱を使っている。平安遷都の794年にかけられた同橋は、来世と現世をつなぐ橋とされ、晴明の召し使いでもある精霊の式神(しきがみ)が隠されていた場所としても知られている。

 一条戻橋は嫁入りや葬列は渡らない慣習がある一方、死別するなどした、いとしい人に会える橋という伝説もある。小金沢は、夢でもいいから会いたい気持ちを同橋に託し歌っている。「切ない歌ですが、癒やされるような歌で届けたい」。NHK紅白歌合戦出場も祈願。「かなったらすべての人に感謝して歌いたい」と話した。【笹森文彦】