都内の各劇場が2日、初日を迎えた。市川海老蔵(35)が座頭を務める「新春浅草歌舞伎」(27日まで)をはじめ、いずれも大入りスタートとなった。

 浅草公会堂では、劇場前で海老蔵、片岡愛之助、片岡孝太郎ら出演者が鏡開きを行った。道行く人にお酒を振る舞い、海老蔵は「寒さの中で一丸となって、浅草公会堂を盛り上げ、浅草のために精進します」とあいさつした。

 孝太郎は「年末は体調が悪かったけれど、けいこで海老蔵さんににらまれたら調子が良くなった」と話したが、成田屋に伝わる邪気を払う「にらみ」を第2部「寿初春口上」で4日まで披露する。この日も海老蔵が目を見開いてにらむと、客席から大きな拍手が起こった。

 また、父市川団十郎(66)が肺炎のため先月下旬から都内の病院に入院しているが、取材陣から病状を聞かれると、海老蔵は「まあ、まあ…」と答え、「まだ入院中ですか」の質問には「入院中です」と返した。退院の時期は未定という。