吉本興業が子供向け学校の運営に乗り出す。間寛平(63)ら所属タレントが19日、東京・新宿の吉本興業東京本部で会見し、同社と東京学芸大が共同で子供向け新学校「笑楽校(しょうがっこう)」を設立すると発表した。笑いのプロ吉本と教育のプロ学芸大がタッグを組み、笑いを通して子供の笑顔や元気を育てていく。校長に就任する寛平は教頭を務める山田花子(38)や講師となる後輩芸人らに「シモネタ禁止令」を通達して笑いを誘った。9月中旬に開校予定。

 笑楽校のコンセプトは「笑って、楽しめて、学べる学校」で、教育目標は「明るく元気な子を育てる」。旧新宿区立四谷第五小学校校舎跡地を使っている東京本部内の教室を使う。寛平は「任せてください。みなを笑わせ、明るい子供をつくっていきます」と力強く宣言した。さっそくFUJIWARA、レイザーラモンら講師を務める吉本芸人に「子供に向かって『ウンコ』や『チ○コ』とか絶対に教えないでくださいね。シモネタは一切禁止。シモネタ以外で笑いを」と命じた。さらに「何か不始末を起こしたらすぐクビにしますんで」と伝えたが、「私も事件を起こさないよう頑張っていきたい」と付け加えて笑わせた。

 笑楽校は週末に授業が行われる。開校に先立ち8月9~18日まで東京・表参道ヒルズでオープニングPRイベント「SUMMER

 SMILE

 SCHOOL!」を開催する。このイベントや同校では吉本芸人らが講師を務め、ギャグ1兆個持っていると自称するFUJIWARA原西孝幸のギャグ講義(国語)、楽しんごの保健体育、エアギター世界一となったダイノジ大地洋輔の音楽、絵画が特異なキングコング西野亮広の図工など多彩な授業が実施される。スポーツ選手やクリエーターも特別講師に招かれる予定もある。

 昨年6月に長男を出産した山田は「今(息子に)お笑いを教えてます。顔芸です」と明かした。しかし同校で何を教えるか聞かれると「吉本の秘密」。意気込みを聞かれても「汗ばむわ~」と持ちネタのギャグでけむにまいて笑わせた。

 昨年8月、妻のタレント木下優樹菜(25)との間に第1子の長女ができたFUJIWARA藤本敏史(42)は「娘が嫁の独特な言葉遣いをすぐ覚えるので、やめてほしい。娘から『パパ、超口クセーんだけど』と言われるのはつらい」とこぼしていた。【広部玄】

 ◆笑楽校

 吉本興業と東京学芸大が「学びと笑い」について共同研究を進める中、9月中旬予定の開校が決定。5歳~小学6年生まで90人を募集。土日に同大監修の授業(月6コマ)を計画。8月9日から同校公式サイト(http://www.yoshimotoshogakko.com)などで生徒募集を開始予定。イベント「SUMMER

 SMILE

 SCHOOL!」は入場無料。授業は5歳~小学6年生が対象で1授業の参加費500円。COWCOW、くまだまさし、2700ら51人がイベントの講師を務める。