7日に発表された2013年10月度CM好感度ランキングで、KDDI/auが総合1位になった。同ランキングはCM総合研究所(関根建男代表)が、9月20日~10月19日に東京キー5局で放送された全CMを対象に好感度を調査した。auの総合1位は、携帯電話番号ポータビリティーが始まった06年10月度以来7年ぶりとなる。

 首位躍進の原動力となったのは、きゃりーぱみゅぱみゅ(20)剛力彩芽(21)井川遥(37)らが出演する「チャンネルau」シリーズ。きゃりーが「♪の~りの~り

 のりかえる」と歌うCMソング「のりことのりお」は、小学生や幼稚園・保育園児の間でも人気で、CMがかかるとテレビの前で踊りだす子供も続出。NHK連続テレビ小説「あまちゃん」のオープニング曲が話題になった際も同様の現象が起きたが、「のりかえる」ブームはそれをもしのぐ勢いだ。

 10月度に放送された「チャンネルau」シリーズで話題になったのは、「社員食堂編」「楽屋編」など。「社員食堂編」では食堂でニュースを見ていた哀川翔(52)が突然、「♪の~りの~り

 のりかえる」と歌いだす。カエルのマペットを手に、きゃりーと同じ振り付けを披露。一緒にランチをしていた剛力がキョトンとした表情をのぞかせるという展開だ。フリーアナウンサー山中秀樹さん(54)も登場している。

 「楽屋編」では、きゃりーが、楽屋で「モッタイナイおばけくん」に囲まれる。井川、剛力らが楽屋のドアを開けると、きゃりーがおばけと一緒に「♪もったいないから

 もったいないから」と、新曲「もったいないとらんど」を歌うという内容。この曲も「のりことのりお」と同じくリフレインが印象的で覚えやすく、子供たちの間で流行しそうだ。

 auは10月度に全8作品のCMを2057回オンエアし、銘柄別の放送回数でも1位となった。調査時期はちょうどiPhone「5c」「5s」が発売された直後で、携帯電話各社ともCMオンエア数が増大。ソフトバンクモバイル/SoftBankが2位、NTTドコモ/NTT

 DOCOMOも9位に入った。