人気子役の芦田愛菜(9)鈴木梨央(8)が、来年1月スタートの日本テレビ系連続ドラマ「明日、ママがいない」(水曜午後10時)で初共演することが28日、分かった。芦田が主演を務め、鈴木が相手役を演じる。2人は児童養護施設で生活する子供を演じる。子役ブームの中、群を抜く演技力で評価を得ている2人が収録に向けて意気込みを語った。

 愛くるしい笑顔と高い演技力で活躍中の芦田と、NHK大河ドラマ「八重の桜」で綾瀬はるか(28)演じるヒロイン八重の幼少期を演じ、さらに今年夏には日本テレビ系「Woman」で満島ひかり(27)演じるヒロインの娘を演じて注目された鈴木の初共演作が決まった。児童養護施設で生きる「愛を求める母なき子供」を演じる。

 2人は、所属事務所が同じ。互いについて聞くと、芦田は「夏休みのレッスン合宿で一緒にお風呂に入って、いっぱいお話ししました。梨央ちゃんと一緒にいると楽しい気分になるんです」。鈴木は10年日本テレビ系ドラマ「Mother」で、当時6歳だった芦田の熱演を見て、「同じ年なのにすごい」と憧れて子役を志しただけに「憧れの愛菜ちゃんとお芝居できるなんて夢みたいです」と感激している。

 日本テレビの福井雄太プロデューサーは「母子を描く作品の多い『水曜ドラマ』ですが、過去の『Mother』『Woman』は母親目線。今度は子供目線の作品を作りたかった」と話す。「抜群の演技力の2人が存在する今なら、正々堂々の直球で視聴者に感動していただける。理想のキャスティングなので『21世紀で一番泣けるドラマ』にしてみせます」という。

 芦田は「(放送時間の)夜10時でも、私たちと同じ年ぐらいのお友達にも見てもらえるように頑張ります」。鈴木も「人の心に残る作品にしたいです」と話している。【瀬津真也】

 ◆「明日、ママがいない」

 児童養護施設「コガモの家」のリーダー的存在ポスト(芦田)は、母が迎えに来てくれると信じて施設に入ってきた真希(鈴木)と出会う。施設の職員ロッカーや児童相談所の水沢ら子供を見守る大人たちの中で母親の愛を求めて生きていく子供たちの物語。