加山雄三(76)が60年代に結成したグループサウンズ「ザ・ランチャーズ」のメンバーで、レコード会社ポニーキャニオンの元常務取締役の渡辺有三さんが2日、虫垂がんで死去した。64歳だった。

 1949年(昭24)3月30日、東京都生まれ。慶大在学中から同グループのベーシストとして活躍。67年にシングル「真冬の帰り道」でデビューした。71年にポニーキャニオンの前身キャニオン・レコードに入社後は制作ディレクターとして、うしろ髪ひかれ隊、岡田有希子さん、岩崎良美、西田ひかる、堀ちえみ、工藤静香ら人気アイドルから、森光子さんや竹内まりや、中島みゆき、山本リンダら大物も手掛け、最近も上戸彩らを育てていた。

 加山は「僕の長男がCDを出させていただいた時も大変お世話になりました。あまりにも早すぎる旅立ちに寂しい気持ちでいっぱいです」。工藤静香(43)も「私の歌手人生をスタートさせてくれたとても大切な人。プロデュースしてくれた歌を一生大切に歌い続けて天国に届けていきたいと思います」。元光GENJIの諸星和己(43)は「28年前のデビュー時に歌唱指導をしてくれた方」としのんだ。

 通夜は7日午後6時から、東京都台東区上野公園14の5、寛永寺輪王殿で、葬儀・告別式は8日午後0時半から同所で営まれる。喪主は妻慶子(けいこ)さん。