俳優渡辺謙(51)主演の映画「はやぶさ

 遙かなる帰還」(来年2月11日公開、滝本智行監督)の製作発表が22日、都内で行われた。司会進行役は渡辺自身で、同映画のプロジェクトマネジャーも務めている渡辺は「映画はみんなでよってたかって作るもの。よってたかって作っている感じをお伝えできれば」と言い、マイクを握った。

 映画は宇宙機構のスタッフを中心に、小惑星探査機「はやぶさ」の計画スタートから帰還までを描く。共演者は江口洋介(43)夏川結衣(43)吉岡秀隆(41)藤竜也(69)石橋蓮司(70)小沢征悦(38)ら。渡辺がキャストを呼び込みトークする形式で江口は「何で謙さんが司会なんですか。フランクすぎます」と大笑い。吉岡は「みなさんより遅れて撮影に入って、完全なアウェー感があった。緊張しているとき、謙さんの差し入れのヤクルトを1本飲んだらすごく元気が出ました」と笑顔で話した。

 テレビや映画のPR会見でキャスト自らが司会を務めるのは異例だが、渡辺はノリノリ。小沢に「今日は山崎努さんとのシーンで楽しいお話、何かあった?」と突っ込むと、小沢は「謙さん、お願いしますよ…」と戸惑いつつ、「親近感を出すために、芝居で肩をつかんだら、ムッとされました」と本音をもらした。

 はやぶさを題材にした映画は、渡辺主演作を含めて3本が製作され、今秋から来春にかけて公開される。渡辺は「(竹内結子主演の)フォックス作品が初めに公開されますが、それをうねりにしたい。はやぶさがいろんな形で知られてほしい」と相乗効果の期待を口にしながら、「うちの作品は球種でいうと『ストレート』です」とチームワークを結集して製作した作品の質をアピール。滝本監督は「勝ち負けではないですが、負けません」と自信を見せた。