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広末涼子、19歳以来の受賞/映画大賞

日刊スポーツ映画大賞助演女優賞を受賞した広末涼子(撮影・江口和貴)
日刊スポーツ映画大賞助演女優賞を受賞した広末涼子(撮影・江口和貴)

 広末涼子(34)が「柘榴坂の仇討」「想いのこし」で助演女優賞を受賞した。静かに優しく夫を支える武家の妻と、ぶっきらぼうだが愛情深い母親と異なる役柄を演じきった。アイドル時代に新人賞を獲得。大きく成長し、15年ぶりに日刊スポーツ映画大賞に帰ってきた。

 広末は99年に「鉄道員」「秘密」で新人賞を射止めた。当時19歳。「右も左も分からず、自分の役だけにひたむきだった年ごろ。どう喜んでいいかも分かりませんでした」。役の幅も広がった30代で獲得した助演賞。「年月を経て、作品にかかわった全員でいただいた賞という意識。素直に受け入れられる年齢になったので、心からうれしいです」。

 「柘榴坂の仇討」は時代劇。あだ討ちのため13年もの年月を生きる夫を静かに支える妻を演じた。抑えた演技が印象的だ。「想いのこし」は現代劇。幽霊になって1人息子を見守る母ユウコを演じた。乱暴な言葉遣いにも深い愛情を感じるギャップが魅力のキャラクター。「現代を生きるユウコの方が共感しやすいと思ったら、どちらも自分の感情に入ってきました。時代が変わっても日本の女性の生き方、心に通っているものは同じと感じました。凜(りん)とした、しんの強い女性。ハリウッド女優が演じる女性とは違う美しさがある気がします」。

 撮影は「想いのこし」「柘榴坂の仇討」の順番だった。「想いのこし」はポールダンサー役。レッスンを通じて筋肉もつき、時代劇の撮影に。「所作指導で想像以上に筋肉痛になりました。和服で美しくいる姿勢や重心が変わらないように歩いたり。どの時代も女性が美しくあるには、自然体ではいけないと体感しました。美しくいるため、時代を超えて努力していたんですね」。「静」と「動」の女性。共通点は日本人女性のしんの強さ。「私もそうありたい」。【中野由喜】

 ◆広末涼子(ひろすえ・りょうこ)1980年7月18日、高知県生まれ。94年にCMでデビュー。97年初出演映画「20世紀ノスタルジア」で主演。映画は、99年「鉄道員」「秘密」、08年「おくりびと」、09年「ゼロの焦点」、12年「鍵泥棒のメソッド」など。161センチ、血液型O。

 ▼柘榴坂の仇討 幕末、彦根藩士の金吾(中井貴一)は目の前で主君井伊直弼を殺される失態を演じる。仇討ちを命じられ、時代が明治へ変わっても妻セツ(広末涼子)に支えられながら、脇差し姿で刺客を捜し続け、井伊を討った十兵衛(阿部寛)を見つけ出す。若松節朗監督。

 ▼想いのこし ダメ男で金にがめついガジロウ(岡田将生)は事故でユウコ(広末涼子)ルカ(木南晴夏)ケイ(松井愛莉)ジョニー(鹿賀丈史)を死なせる。現世に未練のある4人は幽霊となってガジロウの前に出現。思いを遂げるためにガジロウをけしかける。平川雄一朗監督。

 ▼助演女優賞・選考経過 「2作品ともしっかり演技した」(秋山登氏)と広末涼子を推す声と、「テレビなどに出ず、分からないキャラが魅力」(品田英雄氏)など黒木華を推す意見で議論は二分。3度の決選投票を含む4度目の投票で広末に軍配が上がった。

 [2014年12月4日7時49分 紙面から]

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