暴行の疑いで逮捕されたオートバイの元世界王者ワイン・ガードナー容疑者(57)に続き、今度はオートバイレーサーで長男のレミー・ガードナー容疑者(18)が道交法違反(無免許運転)で逮捕された。

 栃木県警茂木署は16日午前8時ごろ、茂木町のサーキット「ツインリンクもてぎ」敷地内の道路を無免許で乗用車を運転した疑いでレミー容疑者を17日午前に逮捕した。レミー容疑者は男性会社員(49)の車を追い抜こうとして接触事故を起こし、男性会社員らとトラブルになった。その際、同乗していた父ワイン容疑者が男性会社員らの胸ぐらをつかんだとして現行犯逮捕された。

 16日の段階では運転していたのが父子どちらか不明だったが、その後の調べでレミー容疑者だったことが判明。免許証を確認したところ、国際免許証だけでなく、4輪、2輪を含めて免許証自体持っていなかった。

 レミー容疑者は事故後、ツインリンクもてぎで行われたオートバイの世界選手権シリーズ第15戦「日本グランプリ」の決勝に出場。Moto2クラス(600cc)で19位で完走している。

 レミー容疑者は容疑を認めており、18日、送検された。一方、87年の世界王者で鈴鹿8耐でも4回優勝しているガードナー容疑者は「私の体をつかんだ、手を振りほどこうとしただけだ」と依然否認している。17日に送検され、10日間の勾留が決定している。