東京都の小池百合子知事は15日に行った定例会見で、4月29日に老衰のため102歳で亡くなったことが同日に発表された作家の佐藤愛子(さとう・あいこ)さんを追悼した。佐藤さんは、小池氏の母校(神戸市の甲南女子中・高)の先輩にあたるといい、「社会に明るさと力と勇気、希望を届けてこられた」などとしのんだ。
小池氏は、佐藤さんの代表作に触れながら「『九十歳。何がめでたい』といったような数々の作品を通じ、多くの読者に親しまれてきた方。日本の文学界に大きな足跡を残されておられます」と述べ、「とても率直でユーモアに富んだ語り口は世代を超えて多くの共感を呼び、社会に明るさと力と勇気、希望を届けてこられた」と、佐藤さんの業績を振り返った。
その上で「実は、私の女子校の先輩(前身の甲南女学校)にもあたる方でございます。ここに謹んで哀悼の意を表し、またご冥福をお祈り申し上げたいと存じます」と口にした。
佐藤さんは1969年、「戦いすんで日が暮れて」で直木賞を受賞。エッセーの名手としても知られ、92歳だった2016年8月に出版したエッセー集「九十歳。何がめでたい」は、2017年オリコン年間BOOKランキング1位を獲得するなど、大ベストセラーに。2024年には草笛光子(92)主演で映画化もされた。

