任天堂は10日、1983年に発売して大ヒットした家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ(ファミコン)」を手のひらサイズで復刻したゲーム機「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」の販売を開始した。

 ファミコン用ソフト「スーパーマリオブラザーズ」、ディスクシステム用ソフト「ゼルダの伝説」をはじめ、任天堂以外のソフトも含め計30作品が内蔵されている。なお、元祖ファミコン用ソフトはプレーできない。

 9月30日に発表されて以来、販売店などには予約が殺到。発売初日となったこの日は、事前予約により列ができるなどの混雑こそなかったものの、午前中には予定台数を売り尽くす店舗が続出した。

 東京都千代田区のヨドバシAkibaの店舗スタッフによると「予約が出たらすぐ完売、追加予約が出たらまたすぐ完売という状態だった」と売れ行きを振り返った。また同店を訪れた都内在住の40代男性も「ちょうど自分の世代。マリオシリーズはよく遊びました」と懐かしんだ。

 ファミコンは米国などでも「ニンテンドーエンターテインメントシステム(NES)」の名称で発売され、世界で6000万台以上販売した。