「ダサい」観光ボランティアの制服が変わる! 小池百合子知事が設置し、25日に都庁で初会合が開かれた「東京ブランドあり方検討会」で意思確認された。委員でファッションデザイナーのコシノヒロコ氏は「知人から『おじさん感覚で選んじゃだめだよ』と言われた」と話せば、日本旅行業協会の田川博己会長は「孫に聞いたら『着たくない。ダサいから』と言われた」と散々だった。

 制服は都が若手デザイナーを起用して制作し、舛添要一氏が知事時代の昨年6月に披露された。しかし、ネット上で「ダサい」とたたかれ続けてきた。都によると、夏冬用など4種類、計3735着が作られ、ボランティアが着用している。制作費用は3000万円以上だ。

 また、米ニューヨークの「I■NY」のような一目で都市ブランドが分かるロゴを目指して作られた「&TOKYO」も酷評。シャネル株式会社のリシャール・コラス社長は「色が多く分かりづらい。紅色などの1色にすべきだ」と語った。

 「&TOKYO」のロゴは白紙撤回となった東京五輪エンブレムの審査委員代表を務めた永井一正氏の息子永井一史氏が監修を務め、デザイン費だけで約1億3000万円がかかった。さらにブランド展開費まで入れると15、16年度で約31億円に上る見込み。20年東京五輪まで残り約3年8カ月で、これから新たなブランドを構築するのには時間がないため、同ロゴの使い方をレベルアップさせていく方向で了承された。

 小池氏は「最初に制服を見たときバラバラでびっくりした。マネジメントで1つにまとめ上げるべきだ。統一感が必要」とまとめた。第2回会合は12月下旬に行われる予定。

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