安倍晋三首相は1日の参院予算委員会で、共産党の小池晃議員から、昭恵夫人と森友学園の籠池泰典理事長がいつから知り合いなのかと関係をただされ、「妻は私人だ。いちいち、妻をまるで犯罪者扱いするのは不愉快だ」とブチ切れた。

 「本当に不愉快ですよ」と繰り返し、「いつ(籠池氏を)知ったか、私は承知していない」と主張した。 しかし、「犯罪者扱い」の首相の言葉には、小池氏も激怒。「犯罪者扱いなんてしてませんから。撤回してください」と求め、審議はストップ。首相は「そういう印象を受けた。いつ、どこで、籠池氏を知ったとか尋問調におっしゃるから(そう思うのは)当然ではないか」と反論を続けた。

 一方、首相は、小池氏が予算委員会で示した、自民党議員の事務所と籠池氏の「面会記録」とされるメモにも不快感を示した。「どういう文書かも分からない。本当のことかどうかは、小池さんが証明することが必要。かつて偽メール事件があったが、証明ができなかった」と主張。「『ある事務所』というが、雰囲気として、まるで私の事務所が関わっているようなイメージを与えているのは、事実。そういう印象操作の質問はやめてほしい」と主張したが、小池氏は「私は、安倍事務所なんてひと言も言っていない。印象操作は総理の方だ」と逆襲した。