囲碁の趙治勲名誉名人(60)が27日、1500勝を達成した。

 東京・市ケ谷の日本棋院で打たれた第7回マスターズカップ2回戦で、片岡聡九段(58)に180手で白番中押し勝ちした。通算1500勝821敗はトップ記録。

 6歳で韓国釜山市から来日し、1968年(昭43)にプロデビュー。50年かけて白星を積み上げた。タイトル獲得は囲碁界トップの74。しかも、年別の勝敗で負け越しは1度ない。

 「まったく知らない訳じゃないが、年内に達成できればくらいに思っていた。囲碁のほかに取りえはないし、いろいろな人に感謝してこれからも盤に向かいたい。井山とタイトル戦でも戦い」と、トップ棋士の井山裕太6冠(27)を引き合いに出して、衰えぬ闘志を見せていた。

 囲碁では、林海峯名誉天元の1409勝906敗が第2位。将棋では故大山康晴十五世名人の1433勝781敗が最高。