東京都の小池百合子知事は28日の会見で、今村雅弘前復興相が失言で更迭されたことを踏まえ、政治家の言葉に対する責任について問われ「大変重い。どんな言葉を使うかで、(その人の)政策や人格が示される」と述べた。「何々『は』か、『も』か、『が』か、使い方ひとつで違うふうにとらえられ、それを打ち消すエネルギーがもったいない」とした上で、「私もまだ足りないが、言葉は1つ1つ選び正確に伝わらなければならない」。今村氏には耳の痛い提言を繰り出した。

 一方、今夏の都議選に関し都政のあり方、豊洲移転問題か、どちらが争点になるか問われ、「両方だと思う。どちらもある。都民は全体を見ている」との認識を示した。移転判断の可否のタイミングについては、「行政手続きを粛々と進めている。都議選とのタイミングうんぬんは白紙だ」と従来の主張を繰り返した。また小池氏が事実上率いる「都民ファーストの会」は28日付で、小池氏が特別顧問に就任したと発表した。