自民党の三原じゅん子参院議員(53)が17日、JR茨木駅前で、原田憲治(69=自民)の応援弁士として登壇した。

 「私たち自公政権はただまっすぐ、マジメに進んでいきたい」

 声を張り、訴えたが、雨が上がったばかりの駅前で、集まっていた聴衆は、50人にも満たない状態だった。演説は6分余りと、コンパクト。若干、“寒さ”も漂う中、マイクを置くと演説カーを下り、市民と握手、記念撮影にも応じた。

 小池百合子東京都知事が「希望の党」を立ち上げ、民進党が事実上の解散状態に追い込まれ、枝野幸男氏は別の新党「立憲民主党」を結成するなど、今選挙戦は、その直前になって、波乱に次ぐ波乱だった。

 三原氏は「いろいろ新党ができたり、なんだか…」。ここで、言葉選びに悩んだ後「失速しちゃったり。そして、選挙が終わったら再結集しようというところもありますけど」と続け、野党の混乱をやゆした。

 「皆さん、アベノミクスで3本の矢を放ったとき、ご批判もいただきましたが、GDPは過去最高。就業者数も158万人増えました」と、安倍晋三首相の経済改革が成功したともアピール。投開票日は台風の影響で荒天が予想されることから「皆さん、22日まで待たなくていいです。ぜひ期日前投票に行っていただきたい」とも呼びかけた。

 大阪9区(池田市、茨木市、箕面市、豊能郡豊能町、豊能郡能勢町)では、原田氏と、足立康史氏(52=維新)服部良一氏(67=社民)が争っており、小選挙区で前回14年に原田氏が当選。前々回12年には、足立氏が勝っている。

 同区は、毎度、追い風に乗った候補が勝利。12年には橋下徹前大阪市長率いる「維新ブーム」が起こり、14年には「アベノミクス」の風が吹いていた。