囲碁の第50期棋聖戦を制した芝野虎丸棋聖(十段、26)の就位式が11日、東京都文京区の「ホテル椿山荘東京」で行われた。

今期の挑戦手合7番勝負は5連覇と「永世棋聖」の称号獲得を目指した一力遼棋聖と対戦。現地時間1月22、23日に米国ハワイ「プリンスワイキキ」で始まったシリーズは、最終第7局(3月25、26日、神奈川県箱根町「ホテル花月園」)までもつれる熱戦の末に4勝3敗で芝野が勝ち、初の棋聖を獲得した。7大タイトル戦(棋聖・名人・王座・天元・本因坊・碁聖・十段)で一力には23年棋聖戦、24・25年名人戦、24年天元戦、25年本因坊戦とすべて敗れている。今回、初めて挑戦手合で白星をつかんだ。

芝野は謝辞で、「全体としては珍しく前半にリードして、後半ひっくり返されるかどうかという囲碁が多かった。中でも第3局、棋士人生でもあまり考えられないくらいの大きなポカをして嘆いていたなかで、『今度はポカをしないように頑張れ』と言ってくれた人がいてよかった。一力さんにタイトル戦で勝っていないのは気にしていなかったのですが、今回初めて勝てたのは意味のあることかと思っています。棋聖が取れましたが、大きく変わるというわけではなく、さらに気を引き締めて精進していきたい」と述べ、大きな拍手を送られていた。