中道改革連合は11日、「安定的な皇位継承に関する検討本部」の第5回会合を国会内で開き、党として、政府の有識者会議の主要2案を基本的に容認する取りまとめ案を了承した。
政府の有識者会議は、「女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持」「皇統に属する男系男子の養子縁組を容認」を主要2案としている。7日の前回会合で、この主要2案を基本的に「容認」するとした案が提起されたが、皇統に属する旧11宮家の男系男子の養子縁組を「容認する」という内容に関して、落選中の枝野幸男元官房長官がXに「嘘ですよね? 間違いですよね?」「万が一にも、天皇制を破壊しかねない旧皇族養子案を認めるなら、お付き合いをしきれません」と投稿。蓮舫参院議員がこの投稿を引用しながら「私も戸惑っています」とポストするなど、立民出身者の間で異論や反発の声が出ていた。
この日の議論を経たとりまとめ案に関しては、「いわゆる旧11宮家の皇族男子の子孫である男系男子の方々を対象に、これを認めることも考えられる」とし、「国民の理解を得るべく、両親、養子双方の自由意思に基づくものであることを確認した上で、法的整理を含め、要件、手続きなどについて慎重な制度設計を行わないといけない」とした。笠浩史本部長は、多くの出席者から変更や見直しを求める声が特に相次いだケースとして、「養子縁組についてのところ」と述べ、「『これを認めることも考えられる』の『認める』という表現が、『容認』というふうに、メディアでは伝えられている、と。しかし、我々は制度設計を含めて手続きが大事だということも言っており、例えば『検討することも考えられる』というふうに変えることができないかと、複数の方からご意見としてあった」と明かした。
また、今後について「今回の措置は緊急の措置で、安定的な皇位継承に向けて引き続き議論をしていかなければならない」などとした最後の部分に関して、野田佳彦元首相から「これがいちばん大事なところ。最後ではなく前に持っていくべきではないか」との指摘も受けたとし、「いろいろな意見があったが、少し修文をした上で、明日の執行役員会に報告し、15日の全体会議で、中道改革連合としての意見表明としたい」と述べた。
「容認」が「検討」になるのは、「表現として後退するのか」との問いには、「後退ではない」とし、「その言葉(検討)が適切かは、しっかり熟慮したい」とした上で「(容認も)選択肢として含めてやっていくということだが、正副議長がとりまとめをされて官邸に伝える中で、より慎重な制度設計が必要。そういうことをどう正副議長に要請をしていくかということもあるし、いちばん大事なのは、政府が皇室典範改正案を提出してきた時に、国会、立法府としてどう議論するかという段階で、また引き続き議論を継続していきたい」と訴えた。
また「容認」に関して、今も反対の声はあるとした上で、「我々は今まで反対しているわけではない。(以前の)立憲民主党は意見が割れていたが、中道としては、女性皇族が婚姻後もしっかり皇室に残っていられることが第一優先という思いは、共有している」と強調。また「この問題は、全議員がすべて賛成するということはなく、それぞれに考え方がある。しかし、全員が一致しないから(党として)まとめられないとなれば、正副議長の全体会議で『まとまりません』と言って一任するしかなくなり、それでは今後、党としてしっかりした主張ができなくなる懸念がある」と訴えた。
その上で「それぞれの主張がある中で、最大公約数を求めていくということを繰り返し申し上げてきた。中道改革連合の現職議員の中で、何が何でも反対という方は極めて少数だが、要件や手続きについては慎重な制度設計を行わないといけないということを、中道としてしっかり申し上げる。今後の議論の中で主張していきたい」と述べた。
「容認」に関して、「賛成、反対の立場の方からご意見をいただいた」とした上で、Xで疑問の主張をした枝野氏からは「直接の意見はいただいていない」と述べた。
衆参両院は、中道を含むすべての党派が出席する全体会議を15日に開催予定。中道の対応が、大きな焦点となっていた。

