希望の党の小池百合子代表は18日、各社調査で厳しい情勢が伝えられる中、都知事として群馬・高崎で行われた関東地方知事会に出席し、直後にJR高崎駅前で遊説を行う過密日程をこなした。午前8時、埼玉・岩槻駅を皮切りに同県内の川越駅、朝霞台駅を回り、高崎での知事会に出席。その後、高崎駅など6カ所で遊説した。

 知事会では光沢感のあるゴールドのジャケットを着用した。少々疲れた表情を見せつつも、約1時間30分の会議後、小走りで記者団のもとへ移動。午後5時15分ごろに会見を終え、約5分後にはいつもの黄緑ジャケットに早着替えし、高崎駅のロータリーで演説を行った。10分未満の訴えを終え、新幹線乗り場へ移動中は聴衆から「小池さん頑張って」と、進む道の両脇に「花道」ができ、同40分ごろの新幹線に乗り込んだ。

 高崎駅前はプチフィーバーとなったが、お膝元の東京では苦戦。記者団に「それぞれの候補者が頑張っているところ。これからしっかりと追い込みたい」と述べた。衆院議員時代、小池氏の地盤だった東京10区から立候補している側近、若狭勝氏も劣勢が報じられていることに「しっかりと皆さんにお願いをするという1点に尽きる」とほぼ同様の回答で、苦しさをにじませた。

 この日の遊説場所は自民党の安倍晋三首相と3カ所、同じだった。安倍氏は池袋にも入り、若狭氏の議席を奪おうと必死だが「(若狭氏に)頑張って欲しいと思う」と言うしかなかった。

 公務と選挙戦の二足のわらじについて「忙しいのでは」と聞かれたが「やるべき事はきっちりやります!」と、この点については歯切れよく言い切った。