故意に失神状態を作り出し、死亡する恐れがある「失神ゲーム」で、東京都国分寺市の小学校6年生の男児(11)が緊急搬送されていたことが15日、学校などへの取材で分かった。小学校によると、男児は病院に搬送後に回復。無事だった。15日午前10時半ごろ、休み時間の教室内で、6年生男児が2人で遊んでいたところ、1人が倒れたという。体のしびれ、けいれんがみられ、学校が119番通報した。男児2人への聞き取りによると、2人はいわゆる「失神ゲーム」を行っていた。胸を強く押したところ、1人が倒れたという。やり方は「インターネットで検索した」と話しているという。警視庁小金井署が経緯を調べている。

 「失神ゲーム」は脳を酸欠状態にし、意識が薄れる状態を作る行為で、欧米では子どもの死亡例が報告されている。脳に重篤な後遺症を発症する恐れもある。日本でも、いじめの中で使われるなどし、加害少年が暴行や暴力行為法違反などの疑いで逮捕されている。