大阪府警富田林署から勾留中の無職樋田(ひだ)淳也容疑者(30)が逃走した事件で、同容疑者の同府松原市の実家近くに住む女性(66)が17日、「最近は自宅にほとんど帰ってきていなかった」と証言した。

 幼少期から樋田容疑者を知るという女性は「小学校時代はどちらかと言えばおとなしかった。ただ中学になり悪さをするグループと付き合うようになり、変わった」と話した。特に、女性とのトラブルをよく耳にするようになったという。

 近所の80代の女性は「自宅の2階に女性を連れ込んで生活している時があった。原因は何か分からないが、女性といっしょに2階の窓から塀伝いに逃げている姿を見た」と振り返った。

 近所の男性は「バイクが好きで、よくいじっていた。自宅の駐車場で仲間と騒いでいることもあった。悪さをしているというのは、近所では有名だった」と話した。

 最近は実家で姿を見かけることがなく、「住所不定」。実家近くに住む女性(66)は「実家近くにガレージを借り、ソファを運び込み、暮らしていたと聞いた」。ガレージは同容疑者の逮捕前の“拠点”とみられ、今回の逃走後、黒いミニバイクが盗難された現場は、このガレージの近くだった。府警が関連を調べている。

 府警は潜伏できそうな宿泊施設など、府内全域を約3000人態勢で捜索している。