東京都の小池百合子知事は7日の会見で、深刻な自然災害が相次いでいる2018年を、「アナス・ホリビリス(ラテン語で『ひどい年』の意味)」と指摘した。かつて、エリザベス英女王が口にした言葉を引用し「これ以上、ひどい年にならないように」と述べた。

北海道胆振東部地震では最大の火力発電所が停止し、295万戸の大規模停電(ブラックアウト)に発展しているが、小池氏は「いろいろなリスク分散をいかに行うかが極めて重要だと、あらためて思った」と指摘。その上で、持論の無電柱化の必要性に触れ「災害で電柱が倒れると、送電能力がとだえる。地域によっては景観だけでなく、防災の観点からも有効だ」と訴えた。