小泉進次郎環境相は12日の閣議後会見で、自民党のベテラン議員から、衆院比例代表の「73歳定年制」を撤廃するよう求める声がでていることへの受け止めを問われ「反対です」と、即答した。

「小選挙区は定年がない。今回の問題について、(自身が提唱した)『人生100年時代』と合わせて見直すよう求める動きがあるようだが、小選挙区であれば100歳でも200歳でも定年制はない」と、小選挙区と比例代表の違いに触れた上で「私は反対です」と、繰り返した。「自民党の中で今後、青年局が動いて、(定年制廃止に反対する)『青年局魂』が発揮されるのではないか」と、期待を示した

73歳定年制は、進次郎氏の父、小泉純一郎氏が首相時代の2003年衆院選の候補者選定の際に導入。重鎮の中曽根康弘、宮沢喜一両元首相にも適用し、両者が「議員引退」に追い込まれた経緯がある。

進次郎氏自身、自民党青年局長だった13年6月、同年の参院選を前に、当時71歳だった候補者が参院の「70歳定年制」の例外として公認されたことに、強く反発している。