島人(しまんちゅ)の野球ファンに、感謝のアーチを届けた。早実(東京)の清宮幸太郎内野手(3年)が、沖縄での招待試合の美来工科戦で高校通算96号を放った。5点ビハインドの8回2死二、三塁、右翼の防球ネット最上部に直撃する推定130メートルの特大弾。昨年6月に三重県で行われた招待試合以来、4招待連続でアーチを放ち、1発を期待する地元ファンを魅了した。

 特大の放物線に、沖縄のファンが大きく沸いた。8回2死二、三塁、清宮は初球の104キロシンカーを強振。右翼の防球ネット最上部に直撃する推定130メートル弾を放ち、指笛での祝福を受けながら、ホームを踏んだ。「最後の最後に1本打てて、ホッとした」。2試合目の興南戦が雨天中止で、結果的に沖縄最後の打席だった13打席目に高校通算96号を放った。