プロ野球はいよいよセ、パ両リーグが29日に開幕します。日刊スポーツ評論家陣に、今年のペナントレースを占ってもらいました。第1弾はセ・リーグ編です。里崎智也氏は、丸が抜けても変わらぬチーム力を誇る広島が優位と見ます。

 

◆里崎氏の予想

<1>広島 <2>DeNA <3>ヤクルト <4>巨人 <5>阪神 <6>中日

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順当にいけば優勝候補筆頭は広島。丸が抜けたといっても、昨年丸がいなかった5月も調子を落とすことなく、1位を独走した。次を狙う選手もハイレベルでそろう。鈴木や大瀬良ら、チームの柱に故障が出れば分からないが、去年のリーグ戦のアドバンテージを考えても、ひっくり返されるチーム力とは考えづらい。

DeNAは攻撃面に不安がない。本塁打王ソトが開幕からおり、神里が万全なら足を使う野球が展開できる。今永、浜口が復活して10勝ずつ挙げられれば、東が出遅れたとしても良い戦いができる。中継ぎもしっかりしている。近年はドラ1が活躍しており、上茶谷もはまれば、一番爆発力があるチーム。台風の目になりうる。

打線に厚みのあるヤクルトは先発投手次第。小川、ブキャナン、原あたりの面々がうまく回ること。そしてルーキー清水や日本ハムから加入した高梨ら、新戦力の台頭が上位進出の条件になる。巨人はウイークポイントである中継ぎ以降が改善されていない。勝利の方程式も未確定要素が大きい。新外国人クックの出来次第では昨季の二の舞いになる可能性がある。丸を補強した一方で長野とマギーが抜けた。上位3チームに比べると、たらればや期待値が加味されないと苦しい。

阪神は投手力はあるが打てず、中日は打てるが投手が物足りない。どちらかといえば守れるほうが戦いやすいかという判断で、阪神を5位にした。

<昨年順位おさらい>

<1>広島   82勝59敗2分け 721得点651失点

      7ゲーム差

<2>ヤクルト 75勝66敗2分け 658得点665失点

      6・5ゲーム差

<3>巨人   67勝71敗5分け 625得点575失点

      1・5ゲーム差

<4>DeNA   67勝74敗2分け 572得点642失点

      4ゲーム差

<5>中日   63勝78敗2分け 598得点654失点

      1ゲーム差

<6>阪神   62勝79敗2分け 577得点628失点