DeNA多村仁志外野手(37)が19日、横浜市内の球団事務所で契約更改交渉を行い、400万円ダウンの推定4600万円で更改した。

 今季は8月下旬に両足アキレスけんを痛めて離脱したことも響き、出場73試合(先発33試合)で打率2割7分2厘。代打としてスタートしたシーズンを振り返り、「いい場面で使われることが多かったので、長打を捨てて確実に(走者を)返すことを考えた1年だった。チームに貢献は出来たと思うけど、迷いがありながらのシーズンでした」と、素直な心境を明かした。

 来年はプロ21年目の38歳。金城が抜け、野手最年長となる。「(高田)GMには『代打にはまだ早すぎる。スタメンで出てやってもらわないと困る』と話していただいた。コンディションを整えて、常に(試合に)出られる体にして、精神面も含めて準備していきたい」と、表情を引き締めた。

 今回の球団との交渉は、自身の契約だけでなく、控え選手の査定も含め、野手の代表として臨んだ。「野手の意見をまとめて、自分の経験も踏まえて話をさせていただいた。球団も柔軟に受け止めてくれて、改善してくれる確約も出来たので、いい話し合いになったと思う。今回の交渉はだいぶ充実したなと思います」と、振り返った。