早さでもアピールだ!

 DeNAのドラフト1位右腕、即戦力の山崎康晃投手(22=亜大)が12日、横須賀市内のベイスターズ球場で行われた新人合同自主トレ4日目に早くもブルペン入りした。定岡ブルペン捕手を相手に立ち投げながら、すでに7割の力を込めて25球を投げ込んだ。11日にソフトバンク5位島袋が入ったが、育成8位中村とのキャッチボール程度。本格的なブルペン投球としては新人一番乗りとなった。

 プレートに右足をしっかりかけ、セットポジションから直球を力強く投げ込んでいった。受けた定岡捕手が「軽めかと思ったら強めだった。指にかかった時にはピッと来ていました。この時期の立ち投げとしてはいい」と評した。

 無謀ではない。肘、肩の状態はよくトレーナーと相談しての予定通り。「キャンプで競争の中に入っていくためには早めの準備が大切。11月上旬から投球は遠ざかっているので、リリースの感覚を確かめたかった。合格です」と、しっかり自己分析もできていた。

 亜大時代も例年、練習開始の1月6日から約200球を投げ込んできたため特別なことではない。キャンプでは最多500球を投げたこともある。春季キャンプで300球を投げ込む三浦も驚く数字だ。しかも「キャンプでもなるべく毎日投げたい」というから鉄腕だ。当面はリリーフからのスタートが見込まれるが、まさに適材。いつでも、どこでも、いくらでも投げられる頼もしい新人がブルペンに刺激を与える。【矢後洋一】<山崎康アラカルト>

 ◆趣味

 サイクリング。「自転車が好きなんです。初任給ではロードバイクを買うつもり。体が資本なんでケガをしないように乗ります」。

 ◆座右の銘

 誇り。「プレーに誇りを持つように。またファンの誇りを胸に投げるように」。

 ◆読書

 好きな本は保坂淑子著「監督心」「主将心」(ともに実業之日本社)。「監督が何を考えているのか?

 さまざまなエピソードが勉強になりました。亜大でも読書が日課でした。頭を使ってやりなさいと教えられてきたので、よく読みます」。

 ◆性格

 自分を分析すると「明るくて誰とでも仲良くなります。でも、おっちょこちょいなところも」。

 ◆もし野球選手にならなかったら

 「体を動かすことが好きなので、いずれにしてもスポーツ選手になっていたのでは」。