GHCヘビー級選手権の前哨戦で、挑戦者の杉浦貴(47)が王者拳王(33)にフォール勝ちし、ベルト奪取へ弾みをつけた。

 セミの3WAY戦で、清宮海人を交え対戦も、清宮は眼中になく、2人は激しい攻防を展開した。終盤、拳王がペースをつかみ、杉浦の上に清宮を重ね、その上からジャンピング・フットスタンプ。さらに、蹴暴(PK)で勝負あったかに思われたが、杉浦は、一瞬のすきを突き、フランケンシュタイナーから拳王を丸め込み、11分15秒、勝負を決めた。

 杉浦は「おい、チャンピオン。びっくりしたよ。こんなに簡単に負けてよ。前哨戦で、大丈夫か?」と王者を挑発した。さらにインタビュールームでは「完璧に勝つのもいいが、あのくらいでいい。3・11横浜は、完全にあいつをKOして勝つ」と3月11日の横浜文化体育館でのタイトル戦へ向け、自信をみなぎらせた。