カンヌ映画祭の学生作品を対象としたシネフォンダシオン部門で25日(日本時間同日)、井樫彩監督(21)の「溶ける」が上映された。

 東放学園映画専門学校の卒業制作作品で、女子高生の日常を描いた作品。プライベートでも初海外がカンヌだ。井樫監督は「遠い世界のようで現実味がない。(作品は)海外の方にも通じるものがあるはず」と話した。河瀬直美監督(47)がエグゼクティブディレクターを務め、シネフォンダシオン部門とパートナーシップを結ぶ「なら国際映画祭」の学生部門でグランプリを獲得したことがきっかけで選出された。河瀬監督には「ここからがスタート」とエールを送られたという。