神戸が獲得に乗り出している元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ(31=ガラタサライ)と、近日中に合意する可能性が出てきた。19日、クラブ幹部が「交渉は1歩進んだ」と説明。既に本人と接触しており、年俸とガラタサライ側に支払われる移籍金の下交渉を済ませている模様だ。同幹部は「(現在は)オファーの作成をしている」と明言し、書面手続きが完了次第、正式発表される見通しになった。

 神戸は今日20日に始動し、25日から2月3日まで沖縄で合宿に入る。ネルシーニョ監督の意向も踏まえた上で、クラブ幹部は「1月中(の正式決定)が目安。いつまでも引っ張りたくない。(沖縄)キャンプで合流してもらわないと、一緒に戦えない」と言い、獲得が決まれば、沖縄合宿の終盤からでも途中合流させる考えを明かした。

 ポドルスキは14年W杯ブラジル大会で、ドイツ代表として優勝に貢献。神戸が獲得に乗り出したことが判明した後のトルコ杯エラズウル戦(17日)でも2得点している。契約は2年半で、ドイツのビルト紙によれば、勝利給などのオプションも含めた年俸総額は800万ユーロ(約9億6000万円)になる。

 ◆ルーカス・ポドルスキ 1985年6月4日、ポーランド生まれ。2歳でドイツ・ケルンへ移住。03年にケルンの下部組織からトップ昇格を果たし、06年にBミュンヘンへ移籍。アーセナルなどを経て、15年からトルコ1部ガラタサライに。ドイツ代表としてW杯に3大会連続出場、通算129試合48得点。昨年8月に代表引退を表明した。180センチ、80キロ。