札幌は6日、沖縄県金武町で行っていた1次合宿を打ち上げた。下部組織から昇格した18歳から38歳のベテランまで、22日間にわたって過ごした「共同生活」。四方田修平監督(43)、主将のMF宮沢裕樹(27)、新加入のMF横山知伸(32)に、現時点でのチーム状況について聞いた。

 雪国をホームとするチームの宿命ともいえる開幕前の長期合宿。札幌は6日に沖縄での1次合宿を打ち上げた。

 四方田監督 お互いの(人間)関係も高まってきましたし、コンディションがあがってきたということと、攻守の意思疎通が少し深まった。良いキャンプが送れました。

 横山 (札幌は合宿が)始まる前から一体感があったので、その中にどれだけ入っていけるかという意味では、みんな優しくてやりやすかった。

 宮沢 (新加入選手が)うち解けられるよう選手たちによる食事会も開きましたし、サッカーを通して会話も増えてきた。一体感は出てきた。

 沖縄では、昨年と同じ実戦5試合を消化。新加入選手は複数ポジションで起用されるなど、手探りの中で2勝1分け2敗。

 横山 自分のプレーを知ってもらわないといけないし、チームのことも理解しないといけないという意味では、すごい3週間を送ったと思います。

 宮沢 まず、個人個人がコンディションを上げられたと思う。何試合か試合をして、ゲームを通して課題が出てきた。それをチームとして改善していくことと、よりチームとしてレベルアップすることが大事。

 今日7日から2日間のオフを挟み、9日には2次合宿地の熊本入りする。

 四方田監督 (沖縄で)やってきたことを、さらにより精度を上げていくということ。シーズンで勝ち点を取っていくために、チームとしてどうしていくのかを、しっかり上積みしていきたい。

 宮沢 沖縄は1次キャンプとしては良いキャンプだった。熊本では戦術面の練習が増えてくると思うので、開幕に向けていい準備をしていきたい。より一層、熊本ではうち解けるというか、チームとしてより良い環境を築いていきたい。

 横山 戦術的な面で、もっと細かいところを詰めていかないとダメだと思うので、もっと磨いてやっていきたい。

 札幌にとって5年ぶりとなるJ1の開幕戦は、敵地での25日仙台戦。残り3週間を切ったチームは、いよいよ仕上げの段階へと突入する。【取材・構成 山崎賢人】