川崎フロンターレが14日、神奈川・川崎市内で16日のアウェー北海道コンサドーレ札幌戦に向け調整を行った。14年まで札幌に所属していたDF奈良竜樹(23)にとっては故郷で古巣との対戦になる。前節甲府戦では0-1のロスタイムに同点弾を挙げチームを救った。だが「無失点に抑えることがチームを救うことになる。基本的に、守備でゼロで抑えることを考えてやりたい」と守備での貢献を誓った。

 札幌の四方田監督はユース時代の恩師で「3年間、僕の基礎をつくってくださった監督」と感謝する。相手はホームで3戦無敗と札幌ドームでは好成績を残しており、奈良は「僕たちがチャレンジャー。立ち向かう気持ちを持って戦わないと」と気を引き締めた。祖父母ら家族も観戦予定で「J1で成長した姿を見せられれば。でも、故郷への思いを感じるのは、90分戦った後にします」と話した。 チームは一時、12人が戦線離脱したが、MF阿部浩之(27)らが復帰し、離脱者は6人に減った。札幌の堅い守備ブロックを崩す攻撃練習を中心に、戦術を確認した。前節甲府戦、ACL広州恒大戦と引き分けが続くが、敵地で勝ち点3を手にしたいところだ。