155キロ辻内、甲子園決めた/高校野球
<高校野球大阪大会:大阪桐蔭15−3大商大堺>◇29日◇決勝◇舞洲
大阪は、155キロ左腕の辻内崇伸(3年)を擁する大阪桐蔭が大商大堺に圧勝し、3年ぶり3度目の出場を決めた。今秋の新ドラフトで争奪戦が確実な左腕が、最後の夏に挑む。
やっぱり、辻内の夏だった。僚友の平田良介外野手(3年)と2人、最後まで残った「ナニワの四天王」。最後の打者を投ゴロに仕留め、捕手の川本健人(3年)と抱き合った。
「最終回、投げられてうれしかったんです」。先発も7回途中で交代。右翼に回ったが、9回に再びマウンドへ。目には涙があふれていた。27日の準々決勝・PL学園戦から3連投。疲労は隠せず1回に2失点。7回に3点目を失い、中田翔(1年)と交代した。だが「最後は辻内と決めていました。昨年からの思いでした」と西谷浩一監督(35)に迷いはなかった。
昨夏のPL学園との決勝。延長15回引き分け、再試合の激闘で敗れた。当時2年生の辻内は昨夏の悔しさも込めて、念願の甲子園切符を手にした。
辻内と甲子園。2年春のセンバツはベンチ入りも2回戦で東北(宮城)に敗れ、出番なし。昨秋は近畿大会大阪府予選の4回戦で上宮太子にコールド負け。悔しさをバネに下半身を鍛え、スライダーを覚えた。今春、4月24日の近畿大会大阪府予選3回戦の箕面東戦で155キロを記録。一躍、「ナニワの四天王の怪物左腕」と全国にその名が知れ渡った。今夏は決勝戦の151キロを含め、全登板で150キロ以上を計測。宿敵PL学園戦では9回10奪三振で完投勝利。弾みをつけ、最激戦区の大阪の頂点に上りつめた。
すでに国内12球団にメジャー4球団が視察し、高い評価を受けている。今大会2回戦の大阪市立戦で4回12奪三振の快投。ツインズ高橋スカウトは投球内容に加えて、強烈なパフォーマンスを絶賛した。PL学園戦は日米10球団が集結した。辻内の評価は「左腕」で155キロというスピードにある。プロの現役左腕でもヤクルト石井弘の155キロが最速。まだ17歳だけに、進化する可能性は十分にある。
ついに甲子園のマウンドで超高校級左腕がベールを脱ぐ。「辻内の夏」がいよいよ幕を開ける。
[2005/7/30/07:40 紙面から]
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