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2003.04.27付紙面より
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| 写真=レンズをのぞくたびに、表情によって変化する上戸彩ちゃんの魅力にはビックリ。本当にまだ17歳なの? と思うほど受け答えもしっかりしていたのが印象的でした。どういう話の展開だったかは忘れましたが「このまま冷凍保存してほしい」と彩ちゃん。もしできるとしてもまだ17歳なんだから、もっともっと美しくなってからでも遅くはないんじゃない? |
| (撮影・小沢裕) |
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傷だらけで本格アクション!根性入ってます
アイドルだって体張ります。上戸彩(17)。今年に入って連続ドラマの主演、歌手デビュー、「あずみ」(5月10日公開)で映画初主演と、休む間もない活躍が続いている。映画では、満身創痍(そうい)になっても涙をこらえ、本格アクションに挑んだ。外見は甘えん坊にも見えるが、どっこいなかなかの根性の持ち主。たっぷり詰まった脳みそが指令する話術も、実に軽妙なのだ。
スタントなしで
−−いい目をしていますよね。吸い込まれそう。
上戸 よく言われるんですけど、どうしてか自分では分からないんです。何だか不思議。
−−演技をしている時は特に印象的です
上戸 意識したことはないですが、そう言われるのはうれしいですね。
−−「あずみ」は主演なのに、作品を見たら泣いちゃったとか。その瞳から涙からポロポロと。ドラマの「金八先生」や「高校教師」でもそうだった?
上戸 いつもそうなんです。自分が出ていても、すぐに入りこめちゃう。喜怒哀楽が激しくて、感動すると泣いちゃうんです。
−−映画を見ましたが、200人斬(き)りなど殺陣がすごかった
上戸 ありがとうございます。ただ、後悔はしてないけど、もっとキレよくできなかったかなと思うシーンはあります。
−−ほとんどスタントを使わずやったとか
上戸 撮影前、原作コミックを読んで、これをどこまで自分でやるんだろうって考えました。まあ、少しだろうな、って。甘かったですね(笑い)。
−−厳しかった?
上戸 はい。撮影現場では、私がやるかどうか、アクションの先生が監督と話し合うんです。聞いていると『じゃ、本人で』という監督の声がかすかに聞こえて来るんです。『え〜、無理ですよ〜』と言っても現場に連れて行かれ、刀を持たされ、断りようもなくて(笑い)。そのうち、スタントマンさんが衣装を着なくなってきた。全部、自分か〜? って。
−−傷だらけに?
上戸 切り傷、擦り傷、1つ1つ気にしていたらきりがないですね。傷が付くとアクションの先生が『女優なのに、ごめんね』って感じで気遣ってくれて。
−−やさしいですね
上戸 う〜ん、でも半々かな。だって心配する割には、次々に(アクションを)『じゃあ、やって』ですもん(笑い)。
脳みそパンパン
−−どんなケガを
上戸 油断していたわけではないのですが、いきなり撮影初日に額に刀が当たって、パックリと。
−−パックリと?
上戸 ええ(笑い)。生え際で前髪の分け目のところだったので、切れ目にテープを張って。タンコブになって腫れました。
−−女優は顔が命ってよく言うけど…
上戸 ハハハ、その瞬間はそんなこと考える余裕なんてなかったですよ。
−−スタッフが心配していたでしょう
上戸 はい。血が止まるまで車の中で待機していたんですけど、やっぱりじわじわと出てきちゃって病院に行った方がいいと。
−−どんな処置を?
上戸 すぐにCTスキャンを撮りました。そうしたら、脳みそが真っ黒だったんですよ! パンパンに詰まっていて。すきまがあると、白く映るんだそうで、先生が『脳みそたっぷりだねえ』って。じゃあ、頭いいんですかねって聞いたら『使いようによるけどね』って言われちゃいました。
−−言うねえ、先生も。初日から大変でしたね
上戸 打撲もしょっちゅう。(メークのスタッフに)いつも跡を消してもらってましたけど、しこりみたいなものができちゃって、今でも足にシミとして残ってます。15センチぐらいかな、うっすらと。
−−格闘技選手を取材している気分
上戸 アハハ。ねんざもありましたよ。あ、あれは撮影の帰りだから関係ないか(笑い)。疲れて帰ったので、階段でグキッと。
−−ワイヤアクションにも挑戦したとか
上戸 高所恐怖症なのにがけの高いところにつるされて。ピアノ線2本だけですから、ジェットコースターなんかと恐怖感が違うんです。腰が抜けちゃって泣きました。もうヘロヘロになって。ポロポロ涙が出てきちゃた。
−−『こんな目に遭うために芸能界に入ったわけじゃないんだ!』なんて思わなかった?
上戸 そんな冷静に考えられませんでした。でも、今そう思います(笑い)。
広いの、怖い!?
−−監督はクランクイン前に「10回ぐらいは泣くぞ」って言ってましたけど
上戸 絶対に泣かないって決めてましたから、そんなに泣いてないですよ。痛みで自然に涙が出たりしましたけど、こぼれたのはワイヤの時だけ。あとはこらえました。
−−ロケは広島と京都で2カ月半。ホテル暮らしはどうでした
上戸 初めスイートルームでしたが、シングルに変えてもらいました
−−もったいない!
上戸 広いの怖いんです。見えないところにだれかがいるような気がして。
−−将来的にも狭い家の方がいい?(笑い)
上戸 そうですね。いっぱい部屋があるのは…。一軒家よりマンション、2階建てより1階建て。掃除も簡単でいいじゃないですか(笑い)。
−−ホテルで1人で泣いたりとか
上戸 ないですけど、ホテル暮らしが続くとトンネルの中にいるような気分になりました。脱走しようとも思いました。これはいつもそうですけど(笑い)
−−散々な日々でしたね
上戸 でも、撮影の時間さえどうにか死ぬ気で頑張れば、夕方には終わりました。時間的にはほかの仕事より楽でした。アクションも自分でやっていなかったら、達成感はなかったと思います。いい思い出になりました。
20歳になりたい
−−デビューのきっかけは「全日本国民的美少女コンテスト」ですね
上戸 11歳の時です。劇団に入っていた友達がテレビに映っているのがうらやましくて。芸能人には興味はなかったけど、テレビに映ってみたいと。親に、いいなあ、いいなあと言ってましたね。そんな時、家のポストにコンテストのチラシが入っていて、親が応募してくれたんです。でもそれを知らなくて、電話があったんですが、よく分からないので『親に代わります』って(笑い)。
−−それからオーディション審査ですね
上戸 本選前に歌の審査があって、淡々と歌えばいいのに、友達とカラオケに行った時に勝手に考えた振りを付けて歌ったんです。そしたら翌日、皆振り付きで歌ってました(笑い)。もともと保母さんになる夢もありましたから欲がなくて。翌月からレッスンが始まったんですが、べちゃくちゃしゃべっていて、よく怒られました。倉庫みたいな部屋に閉じ込められて『ちゃんと考えなさい!』って。大勢のうちの1人でしたから、遊びたい、休みたい、やめたいという気持ちばかりでした。
−−いつから心境が変わったのですか
上戸 1人で活動するようになってから、いろいろ考える時間ができて。演技も歌も、仕事はそんなに甘いもんじゃないと何となく分かってきたんです。
−−考え方も大人っぽくなってきた
上戸 “ぽく”じゃなく、早く大人、20歳になりたい。成人として認められたい。
−−またどうして
上戸 仕事をしているという点では、大人と変わらないじゃないですか。早く仕事以外の部分でも大人として振る舞いたい。20歳になるまで冬眠していたい。もう、だれか冷凍保存してって感じです(笑い)
−−個人的には10代が人生で1番楽しかったような気がしますが
上戸 うらやましいな。自分でも、人のできないことをやっているのは分かりますけど、皆が普通にしていることを味わえないのは寂しい。
−−女優業は順調。10年後は想像できますか
上戸 仕事と家庭だったら仕事を1番にはしていたくない。家のことを完ぺきにできる余裕があれば、自分の家族を持ちつつ、仕事をしていたいですね。
1分でケロッ
「あずみ」を手がけた北村龍平監督 根性ありますよ。過酷なことをずいぶんさせましたが、ただの1度も不愉快そうな顔をしなかった。泣いたこともありましたが、1分ぐらいでケロッとする。プレッシャーにも強い。ふだんはキャピキャピした明るい普通の女の子なのですが、いったん芝居に入るときちっと切り換えてくる。演じる役に入り込み過ぎることもない。それでいて、細かい心情や出してほしい表情を説明すると完ぺきにやってみせる。驚きました。女優として、抜群の資質を持った女性ですね。
◆映画「あずみ」 戦国末期を舞台に、刺客の英才教育を受けた天才女性剣士あずみ(上戸彩)の悲しい宿命を描く。共演は原田芳雄、オダギリジョー、岡本綾、竹中直人、北村一輝、小橋賢児、成宮寛貴ら。
◆上戸彩(うえと・あや) 本名同じ。1985年(昭和60年)9月14日、東京生まれ。後藤久美子らを輩出した「全日本国民的美少女コンテスト」で97年8月に審査員特別賞を受賞。99年からCM出演。00年フジテレビ系「涙をふいて」で女優デビュー。01年TBS系「3年B組 金八先生」で性同一性障害の生徒を演じ脚光を浴びる。03年同系「高校教師」で初ヒロイン。02年8月には歌手デビュー。5月14日に新曲「MESSAGE」「PERSONAL」(両A面)を発売。5月5日からコンサートツアーを全国6カ所で行う。趣味はモダンバレエ、香水とパウダービーズの抱きまくら収集。特技は水泳、ダーツ、ビリヤード。身長162センチ。スリーサイズはB82−W58−H84センチ。血液型O。
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