大会最多14度の優勝を誇るレアル・マドリード(スペイン)は敵地でバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)と2-2で引き分けた。アンチェロッティ監督(64)は「バイエルンはベストのプレーを披露したが、我々は見せられなかった」と振り返った。

前半24分にクロースの芸術的なパスからビニシウスが先制した後、後半開始後に逆転を許すも、後半38分にロドリゴが獲得したPKをビニシウスが再び決め、最終的に引き分けた。試合後、アンチェロッティ監督が記者会見に出席。そのもようをスペイン紙マルカ電子版が伝えている。

「後半の立ち上がりは我々のペースだったが、そこで2失点してしまった。彼らはベストのプレーを披露したが、我々は見せられなかったと思う。でも来週水曜日(5月8日)にそれを見せる時間はある。良い結果だと思うが、今対戦はオープンな状態だ。バイエルンはクオリティーが高い」と感想を述べた。

先制点については「我々にはボールをうまくキープし、ポゼッションしていた時間帯があった。バイエルンのプレスはあまり強くなかったし、スペースもあり、ラインをかなり高く保っていたので、我々は(クロースの)ファンタスティックなパスとビニシウスの素晴らしい動きでリードすることができた」と分析した。

逆転を許した後半30分、ベリンガムとクロースに代えてモドリッチとブラヒム・ディアスを投入。この選手交代で求めたことについては「もう少しエネルギーを注入したかった。クロースはとてもいいプレーをしていたが、ベリンガムはけいれんを起こしていた。フレッシュな選手を投入し、何かを変える必要があったんだ。私にはベンチに目標を成し遂げるためのツールがあるので、それを生かす必要がある」と説明した。

また、アンチェロッティ監督はセンターフォワードでプレーし、2得点を挙げたビニシウスについて「彼はボールがない時の動きやDFの背後を突く動きを学んでいるので、あのポジションでプレーできると思う。もちろん、クロースのようにボールを出してくれるMFがいなければならない」と言及した。

決勝進出チームが決定する準決勝第2戦は、8日にRマドリードのホームで開催される。(高橋智行通信員)