ライブドアオート、親会社との提携解消も
ライブドア子会社から「離反組」第1号が出た。中古車販売会社、ライブドアオートは9日、取締役会で親会社ライブドアとの資本・業務提携解消を正式に決議した。ライブドアの取締役を兼務する羽田寛社長(39)は、同日付で辞任した。同社は経営陣による自社株買収(MBO)を活用して親子の縁を切ることも検討しているが、ライブドアが受け入れない場合は今後、敵対的状況にこじれる可能性もある。今回の決断は、離脱を模索するほかの子会社の動きを加速させそうだ。
再建を目指すライブドアグループが、崩壊を始めた。ライブドアオートはこの日、取締役会を開き「ライブドアとの資本・業務提携の解消」を決議した。ライブドア本体の取締役も兼務している羽田社長は同日付で辞任した。事実上の解任とみられる。井上博文取締役が後任社長になる。
現在、ライブドア本体がライブドアオート株の約51%を保有している。そのため、ライブドアオートは今後、本体と離脱協議を進めるが、経営陣が自社株を買収する「MBO」という手法で資本関係を解消することも検討している。ただ、ライブドアが応じなかった場合、敵対的な状況に発展する可能性もある。
同社では「このような状況では、提携が当社の企業価値向上につながらない。提携解消はライブドア側次第だが、極力ソフトランディングできるよう協議を進めていきたい」と話した。ただ、ライブドアオートの新経営陣には、写真誌で暴力団構成員との交際を報じられたライブドア大塚哲也執行役員が残留するなど、不安定要素もある。
東証2部上場の同社は昨年9月、ライブドア子会社になり、今年1月、社名を「ジャック・ホールディングス」から変更したばかり。昨年12月からはライブドア前社長堀江貴文容疑者(33)自ら「カイテン、カイテン」と歌うCMに登場するなど、大きな期待を寄せられていた。
しかし、ライブドアへの強制捜査以降、中古車販売の契約解除が数件あったほか、昨年8月のインサイダー取引疑惑まで浮上するなど、イメージが悪化するばかり。先月17日までに堀江容疑者の等身大パネルなどをすべて撤去し、社名変更も検討し始めていた。
サーバー運営会社、メディアエクスチェンジ(MEX)も9日の取締役会で、本体が保有するMEX株を減らすよう求めることを決定。事実上、グループ離脱の方針を決意した。吉村伸社長は「グループ企業というだけで業務に支障が出ている」と説明した。
基本ソフト開発のターボリナックスもライブドアの持ち分を減らしていく方針を示している。ライブドアオートの提携解消が成功した場合、子会社が次々親と縁切りするという、異例の動きが広がりそうだ。
[2006/2/10/07:54 紙面から]
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