ドバイ行くカネヒキリ!世界挑戦正式表明
3月25日にUAE(アラブ首長国連邦)で行われるドバイ国際競走への出走に際し、問題となっていた着地検疫の期間(3カ月)が通常の3週間に戻ることが9日、発表された。これを受け、日本の主な選出馬が出走を表明。栗東トレセンでフェブラリーS(G1、ダート1600メートル、19日=東京)1週前追い切りを行ったカネヒキリ(牡4、栗東・角居)は軽快な動きを見せ、4つ目のG1制覇とドバイへの手応えをつかんだ。ほかでは同厩舎のハットトリック(牡5)、昨年の有馬記念でディープインパクトを破ったハーツクライ(牡5、栗東・橋口)などが挑戦する。
4つ目のダートG1制覇を目指すカネヒキリが調整ピッチを上げてきた。Cウッドコースでのデルタブルースとの併せ馬は併入でフィニッシュ。5ハロン69秒0−12秒9と軽めの調整だが、手応えは砂の王者の方が菊花賞馬よりも格段に上だった。500キロ以上ある馬とは思えないほどの、素軽い動き。角居師は「順調に来ているし、動きは良かった。タイトルホルダーとして恥ずかしくない状態で出られるように仕上げたい」と力を込めた。
その目は、すでに世界一を見据えている。この日の追い切りも、本来は芝コースで行う予定だった。それは、日本のダートとは異なるドバイの砂質を考慮してのもの。結局は芝の状態が思わしくないためCウッドコースに変更したが、トレーナーは「ドバイのダートではスピードが必要。それに慣れさせたかったんだ。まあ、対応するチャンスはまだ先にあるから」と落ち着き払っていた。来週に迫ったフェブラリーSも大事だが、やはり世界トップへの意識は強い。
ドバイ遠征にあたり懸念されていた検疫問題はこの日、解消した。04年4月、主に馬属に感染する伝染病の鼻疽(びそ)が現地で発生。これにより3カ月に延びていた帰国後の着地検疫期間が、3週間に戻ることが決定した。「8日に招待状が来た。検疫問題もクリアできそうなので、予定通り行くことにします」。9日、栗東トレセンで行われたドバイ遠征説明会を終えた角居師は、正式に招待を受諾することを表明した。
カネヒキリが出走するドバイワールドCは、世界最高の1着賞金(360万ドル=約4億1400万円)を誇る。昨年のJCダートを制し、JRA最優秀ダート馬に輝いた同馬にとって、挑戦しがいのあるタイトルだ。ドバイデューティフリーに出走するハットトリック、UAEダービーに向かうフラムドパシオンとともに、角居厩舎からの世界挑戦は3頭。その前に、まずはフェブラリーSでカネヒキリが日本NO・1の地位を固める。
[2006/2/10/09:55 紙面から]
写真=雪の中、デルタブルース(右)と併せてフェブラリーS1週前追い切りを行ったカネヒキリ(撮影・山岸満)
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