U23闘莉王、五輪予選のPKは任せろ!
【アブダビ(UAE)28日=中村基也、佐々木一郎】アテネ五輪を目指すU−23(23歳以下)日本代表DF闘莉王(トゥーリオ、22=浦和)が、PKキッカーに決まった。代表20人中、Jリーグでただ1人PKを成功させたことのある経験と度胸で、試合を左右しかねない大役を担う。アジア最終予選は、1日に開幕。この日、会場のアルジャジーラ・スタジアムで公式練習を終えた若き日本代表は、初戦でバーレーンと激突する。
しびれるような場面を任せられるのは、この男しかいない。気力充実度チームNO・1の闘莉王が、PKのキッカーを務める。27日の練習後「PK? 周りからもう言われてるんで。オレがやりますよ」と大役が決まっていることを明かした。本番へ腹をくくった。
まさに適任だ。MF森崎は「キッカーは、監督が決めているのではないけれど(チーム内で)蹴りたい人が蹴るという雰囲気になっています」と話した。自然に闘莉王が蹴るムードが高まった。02年7月に山本監督が就任してから、このチームは主にFW大久保(C大阪)、中山(G大阪)、MF阿部(市原)がPKキッカーを務めてきた。だが3人が代表から外れている今、昨年10月に日本国籍を取得した超強気の男に白羽の矢が立った。
昨季、J2水戸でPKで3ゴールを挙げている。MF松井に1度失敗の経験がある程度で、ほかのチームメートはJリーグで決めたことすらない。データ的にも、闘莉王が務めることは説得力がある。
A代表が戦った18日のW杯1次予選オマーン戦では、MF中村俊輔が失敗。1−0で辛勝したが、苦戦の一因になった。PKの成否は試合の流れを左右しかねない。今大会は中1日の3連戦で、予選全体の流れ全体を決めかねない。ムードメーカーでもある闘莉王が決めれば、チームは盛り上がる。仮に失敗したとしても、落ち込む性格ではない。むしろ、ほえまくって自分自身とチームを鼓舞するはずだ。
闘莉王はバーレーン戦について「先制点勝負になる。とにかくどんな形でも点が入ればいい。気持ちを高めて戦うだけ」と気合を入れた。アトランタは前園、シドニーは中田英が務めたPKキッカー。いわばチームの顔で、勝敗の責任を取れる選手がペナルティースポットに立ってきた。精神的にタフだからこそ、大役を担う。戦いは目前に迫った。
[2004/2/29/09:48 紙面から]
写真=試合が行われるアルジャジーラ・スタジアムで初めて練習する闘莉王
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