おごる東京っ子に野球の怖さ知らしめる−−。
21世紀枠で初出場の一迫商(宮城)が、選抜高校野球2日目の今日25日、第2試合で修徳(東京)と激突する。チームは24日、兵庫県西宮市の鳴尾浜臨海公園グラウンドで最終調整に臨み約2時間、実戦形式の練習を行った。この中で、攻守の要・三浦良祐捕手(3年)が、楽勝ムードの相手に一泡吹かせる覚悟を示した。
押し寄せる雨雲。突風とともに雷鳴が遠く響く。一波乱ありそうな空気がびんびん漂う大荒れのグラウンドで、三浦は最後の調整に臨んだ。全体練習後、熊谷貞男監督(50)が打ち上げるファウルフライを黙々と追い掛ける。広い甲子園を想定したノックで締めくくり、本番へ向け万全の態勢を整えた。
練習後、琴線に触れる情報にあらためて闘志を高ぶらせた。相手は昨秋の神宮大会で8強入りした強豪チーム。抽選時に対戦相手が一迫商と知るとナインは小躍りしながらガッツポーズを繰り返した。伝え聞いた三浦は「そういう人たちには負けたくない。何が起こるか分からないのが野球。怖さを教えてやります」と語気を強めた。
身長163センチと大会出場捕手の中で最も小さいが、クレバーな配球で投手陣をリードしナインから絶大な信頼を得ている。熊谷監督は「三浦のリードも安定しているし明日はいい試合になると思う」と期待を寄せる。「変化球をコースに投げ分ければ打ち取れる。うまくリードしたい」と三浦。慢心する相手のすきを突き、悲願の甲子園初勝利をもぎとる。【下田雄一】
[2005/3/25/11:59 紙面から]
写真=打球を追う一迫商・三浦
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