楽天のエースが復活へ確かな1歩を踏み出した。右肩痛の影響で、調整が遅れていた岩隈久志投手(24)が15日、東仙台球場の室内練習場で初めてフリー打撃に登板した。報道陣シャットアウトで行われたが「思った以上にボールがいきましたね」と、関係者には笑顔で手応えを伝えたという。
9年目高須を相手に、すべて直球で52球。球速は130キロ未満と全盛期には程遠い。安打性は9本。約4割はボール球。それでも、打者を相手にできたことが収穫だった。最も心配された登板後の肩の違和感もなく、笑顔でいる場面が目に付いた。
2段モーション対策の新フォームも、セットポジションで試した。ただ時折、振り上げ足を上下する旧フォームに戻るシーンも。紀藤投手コーチは「投手の習性から打者に集中すると癖が出てくる」と分析。受けた上野ブルペン捕手は「回転のよかった球は半々くらい。まだタイミングを探している。キャンプに比べれば、状態はかなり上がっている」と合格点をつけた。
開幕が照準と考えれば、内容的に満足できるものではない。腕を強く振れていない不安もある。ただし、肩の回復は順調そのもの。関係者の話を総合すれば、「肩は万全。あとは本人次第」と口をそろえる。オープン戦最終戦となる21日ロッテ戦(千葉)に登板予定の岩隈は「21日にいけるように頑張ります」とだけ話した。肩の不安を乗り越え、短期間で開幕まで仕上げることができるか。これからが正念場だ。【柴田猛夫】
[2006/3/16/11:03 紙面から]
写真=岩隈の柔軟性ある投球フォームは健在
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