J2仙台は5日、延岡市西階陸上競技場で紅白戦を行った。今季、J1鹿島から加入したFW中島裕希(21)が移籍後初となるゴールを、右足で豪快に決めた。60分間ぶっ通しの紅白戦。虎視眈々(たんたん)と中島はゴールを狙っていた。ポストになってボールを受けたMFロペス(26)を見て、体が勝手にスペースに向かって走り出した。ロペスと呼吸がぴったり合い、走り込んだ所にパスが通る。フリーになった中島は左サイドネットに突き刺し「いいシュートだった」と自ら絶賛した。
鹿島では日本代表の柳沢の背中を見て育った。「ボールのないところへの動き出し、DFとの駆け引き」など、柳沢のプレーを自分のものにした。だが出場機会に恵まれず、リーグ戦は無得点。出場機会、そしてゴールを求めて仙台に来た。兄貴分であるFW鈴木(レッドスター)、日本代表MF小笠原らに相談し、アドバイスも受けた。小笠原からは「裏切り者」と冗談で言われたが、行き先に悩んでいた中島を大きく勇気づけた。
元仙台で日本代表FW佐藤寿の数字が最低限の目標だ。「佐藤寿さんが20得点くらいしたと聞いてます。それ以上は絶対に取りたい」と中島。チーム内のFWボルジェス(25)にも「負けたくない」とライバル心をあらわにした。理想はフランス代表のアンリ。「点も取れて、パスやスピードも最高。理想像です」と目を輝かせた。日本代表も目指す。「日本人である以上、代表に入りたい。仙台で成長したいです」という。甘いマスクをしているが、心はハングリー。今日も獲物を狙い続ける。【栗山尚久】
[2006/2/6/10:36 紙面から]
写真=紅白戦で、磯崎(右)をかわしゴールを決めるFW中島
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