陸上の組織的なドーピング問題でロシアがチームとしてリオデジャネイロ五輪参加を禁じられた問題で、国際陸連がロシア67選手の個人資格での参加申請を却下したと10日、ロイター通信などが報じた。タス通信によると、女子棒高跳びの世界記録保持者のエレーナ・イシンバエワも含まれている。

 国際陸連はロシア陸連の資格停止処分継続に伴い、個人資格で五輪など国際大会への参加を申請できる規定を設け、ロシア国外が拠点で、ドーピングで潔白を証明できる選手に限定している。136選手から申請があったとしており、9日には米国に活動拠点を置くとされる女子走り幅跳びのダリア・クリシナの国際大会出場を認めると発表した。

 イシンバエワらはリオ五輪へのチーム参加を禁止した国際陸連の処分を不服とし、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴もしている。