16年リオデジャネイロ五輪から2大会連続代表で自己記録9秒98の桐生祥秀(28=日本生命)が今季2戦目に臨み、10秒37(向かい風0・1メートル)で9人中8位となった。20日の今季初戦からタイムを0秒01短縮させたが、1位のシンビネ(南アフリカ共和国)に0秒36差をつけられた。

桐生は22年6月に休養を発表し、同9月には国指定の難病「潰瘍性大腸炎」を患っていたと告白。昨年3月に復帰も、昨季は左ハムストリング肉離れの影響もあり、世界選手権の出場を逃した。ただ今季は、1月に室内60メートルで当時の日本記録となる6秒53をマークし、順調に屋外シーズンを迎えている。

今夏のパリ五輪は、参加標準記録(10秒00)を突破した上で6月の日本選手権(27~30日)で優勝すれば代表内定。参加標準未突破の場合でも、同選手権の成績や7月2日時点の世界ランキング次第で代表入りとなる。