宇都宮ブレックスが3年ぶり3度目の東地区優勝を飾った。アウェーで千葉ジェッツに85-74で勝利。通算49勝9敗でリーグ最高勝率でのチャンピオンシップ(CS)出場を決め、準決勝までのホーム開催権も獲得した。勝てば西地区7連覇だった琉球は2位名古屋Dとの直接対決に敗れた。

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宿敵に前半リードを許しながら逆転勝ちを決めてみせた。宇都宮のエース比江島慎(33)は「後半ギアを上げて粘り強く戦えたのはCSに向けて大きな収穫」とうなずいた。昨季は16年にBリーグが始まって以来初めてCS出場を逃した。今季は「どの試合も挑戦者の気持ちで臨んだ」(比江島)結果が、リーグ最高勝率での地区Vにつながった。

大阪からD.Jニュービル(31)、千葉Jからギャビン・エドワーズ(36)と実績のある選手を補強。特にニュービルの加入は、同じタイプの比江島との相乗効果をもたらし、1試合の平均得点は昨年の73・7点から81・2点に上昇した。3点シュートの試投数はB1トップの1試合平均32本。昨夏のW杯で日本代表のアシスタントコーチを務めた佐々宜央(さっさ・のりお)ヘッドコーチ(39)が、ホーバスジャパンの戦術に共鳴し強化した。

伝統の守備力は健在で、1試合の平均失点はリーグ最少の69・5点。「もう少し、細かいところを突き詰めていけば、僕らはCSでも優勝できる」と比江島。2年ぶり3度目の頂点しか見ていない。